夏の陽ざしが少しずつ力を増し、季節の移ろいを感じる7月初旬。そんな中、渋谷区知的障がい者教室GAYAでは、初めての音楽室利用と交通安全教室の開催となる特別イベント「GAYA真夏の合唱&交通安全フェス~白バイも来るぞ~」が行われました。音楽と安全をテーマに、メンバー・ボランティア・運営委員が一体となって楽しみながら学ぶ、笑顔あふれる一日となりました。
≫音楽室に響いた歌声
午前中は幡ヶ谷社会教育館2階 音楽室にて合唱の時間。「合唱団樫の木」による澄んだハーモニーが会場を包み、参加者たちは静かに耳を傾けていました。
続いてメンバーも一緒に「アンパンマンマーチ」と「GAYAのうた」を元気いっぱいに合唱。歌いながら手拍子をする姿や、隣の仲間と目を合わせて笑い合う様子が印象的で、音楽の力で心がつながる瞬間がそこにありました。
▽合唱団樫の木の皆さんの素敵なハーモニー どのパートも埋もれない混声四部合唱に聞きほれてしまいました
≫白バイも登場!交通安全フェスで楽しく学ぶ
午後は幡ヶ谷区民会館に移動し、代々木警察署主催の交通安全教室が開催されました。会場入口には白バイが2台展示され、チェキ撮影ブースが大人気。メンバーだけでなく、ボランティアや運営委員の方々も一緒に並び、記念撮影を楽しむ姿が印象的でした。
▽女性白バイ隊員のお二人 笑顔が素敵で本当にかっこいい...
体験コーナーでは、反射神経を測る「クイックキャッチ(写真左)」「クイックアーム(写真右上)」に挑戦。赤い光が落ちる瞬間を見逃さないように集中する表情や、うまくキャッチできたときの歓声が会場に響きました。「歩行者・自転車シミュレーター(歩行者シミュレーター:写真右下)」では、画面に映る道路の状況に合わせて足踏みをして進んでいく体験に、メンバーたちは真剣なまなざし。
『信号が赤になった!止まらなきゃ!』と声に出しながら足踏みを止める姿に、交通ルールへの理解が深まっている様子がうかがえました。
▽赤い光が手元の青いところに来たらキャッチ!タイミングが難しい...
2か所光る緑のボタンを同時にポチっと!GAYAのコーディネーターもあたふた▽
横断歩道を渡るときには『右、左、もう一度右!』手を挙げて安全に渡れました△
警察官による腹話術講話では、ユーモラスな人形との掛け合いに笑いが起こりながらも、交通安全の大切さがしっかりと伝わる内容に。
スタンプラリー形式で各ブースを回り、最後には交通安全啓発グッズと交換。「全部回れたよ!」と嬉しそうにグッズを手にする姿が、達成感と学びの充実を物語っていました。
▽腹話術での交通ルール講話に興味津々 ▽反射シールや交通安全祈願のお守りをいただきました!これで安心です
≫学生ボランティアとの交流と七夕の願い
今回のイベントには、明治学院大学から10名の学生が体験ボランティアとして参加しました。GAYAメンバーたちは新しいお友達との出会いに積極的で、合唱では隣同士で歌い、ご飯を囲んで笑い合い、交通安全教室の体験ブースも一緒に巡るなど、自然なかたちで交流が生まれていました。学生たちも『一緒に体験できて楽しかった』『また参加したい』と話しており、世代や立場を超えたつながりが感じられる時間となりました。
また、イベントの翌日が七夕ということもあり、会場には笹が飾られ、短冊に願いごとを書きました。短冊には、個性豊かで温かい願いが並び、夏の思い出に彩りを添えていました。
▽私たちシブカツも願っております! ▽明治学院の学生かな...?頑張れ! ▽皆が健康で幸せでありますように...
△塗り絵で個性的なピーポ君がたくさん!
≫笑顔と発見に満ちた一日
暑さにも負けず、合唱団樫の木の団員の方々、代々木警察署の方々、メンバー、運営委員、ボランティアの皆さんが協力し合い、無事にイベントを終えることができました。交通安全と音楽という異なるテーマが、それぞれの場で輝きを放ち、メンバーに限らず参加したすべての人にとって忘れられない夏の一日となりました。
GAYAでは、活動に参加してくださるボランティアメンバーを募集しています。
※教室概要については、こちらからご参照ください。
お問合せは、幡ヶ谷社会教育館(問合せ先 03-3376-1541 )までご連絡ください。
また、シブカツウェブサイトでは、主催事業である知的障がい者教室(GAYA、えびす青年教室)の活動についても、年間を通じての活動内容をご紹介していますのでこちらもご参照ください。