NPO法人キャリア・サポート・ネットワークを取材しました！

キャリア・サポート・ネットワークとは
「人は誰もが、自分で決断、行動できる力を持ち、それを自由に選択できる」という理念の基、多くの人々へ向けて、カウンセリングや講座、グループワークなどを行っているNPO法人です。（詳しくはこちら）
今回は事務所を訪問し、代表理事の新地加奈枝さんにお話を伺いました。

【新地加奈枝さん/事務所横のお店】


団体設立のきっかけについて
元は1973年に設立した、中野サンプラザにある相談センターにて個人相談や心理検査、グループ相談などを行っており、年間で1万件近くの若者の職業相談も受け付けていました。しかし、相談センターが2003年に閉鎖されることとなり、多くのクライアントの紹介先が見つからないという状況に陥ってしまったため、その受け入れ先として団体を立ち上げたことがきっかけです。

主な活動内容について
団体として、大きく分けて3つの活動を行っています。
1つ目が「グループワーク・講座」で、自己のパーソナリティーや人間関係改善のためのTA(交流分析)理論をつかったグループワークや、他の人々との深い対話や共同作業を通して、心からのふれあいを体験することを目指したエンカウンターグループなど、多様なグループワークを随時企画・開催しています。
2つ目が「個人カウンセリング」で、心理的な課題や生活上の諸問題、職業の選択や職場の人間関係など幅広い領域の相談に応じています。弁護士相談につなぐことも可能です。
3つ目が「職業検査」で、適性を興味、能力、性格の各側面を通して測定する検査をそれぞれ用意しています。また、事前に受検目的をお聞きする時間を設け、その方に必要と思われる検査の実施を提案します。
また、その他に各種心理検査も行っており、その方の自己理解を深める一助として使用しています。


コロナ禍の影響と今後について
コロナ禍の影響で特に大きかったのは、対面で行っていたグループワークや講座ができなくなってしまったことです。現在は定期的にオンラインで交流会や講座を行うなどでコロナ禍の状況に対応しています。
また、団体としては、せかいビバーグ「緊急お助けパック」の受け取りスポットとしての登録も行っています。緊急お助けパックは、今現在お困りの方を支援する取り組みですので、ご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。(詳しくはこちら)
今後はコロナ禍も含めて、世の中の状況が大きく変わっていくと思います。その中でも活動を継続し、柔軟に形を変えて適応していくことが重要であると感じています。そのためには、時代の変化に対する敏感さを持ち、今どのようなカウンセリングが求められているのかを感じ取る力が必要です。若い世代に何が継承できるのかを常に模索していきたいと思っています。


【個人相談の様子】