単位取得優秀者の表彰式を行いました

　渋谷ハチコウ大学では、令和３年３月31日までに在学されていた全663名のハチコウ大学生のうち、取得単位数上位の3名を「単位取得優秀者」として表彰いたしました。それに伴い、7月1日に渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツにて表彰状の授与式を行いましたので、その様子をお伝えいたします。

　当日はあいにくの大雨の天気の中、表彰対象の3名の方に渋谷ヒカリエ8階シブカツまでお越しいただきました。まずは生涯活躍推進課長の横手より、「渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ」および「渋谷ハチコウ大学」の事業概要と、発足から現在までの歩みをお話ししたのち、渋谷ハチコウ大学の学長でもある区長の長谷部健よりお一人ずつ表彰状の授与を行いました。その後の区長と表彰者３名との歓談の時間では、皆様から一言ずつお話を伺いました。

「このような表彰の席に呼んでいただいてありがとうございます。他人様のお役に立ったわけでもなく、自分の好きなことをしているだけで表彰していただくのは、面映ゆい気持ちがします。とはいえ、区民一人一人と地域のさらなる活性化がこの事業の根幹にあるものと理解しておりますので、まずは、私一人が活動的になり、ゆくゆくは同じような人がどんどん増えていくことで地域の活性化につながるのではないか、そうした未来への貢献も含めて褒めていただいたように思います。今年81歳になりますが、日々張りを持って生きていかねばと強く意識していますので、渋谷ハチコウ大学のような事業を展開・運営していただいて感謝しています。」

「定年後に自主的に参加していた区内大学の生涯学習講座がきっかけで渋谷ハチコウ大学を知り、学生登録をしました。仕事をしているうちは忙しく、仕事以外の様々な分野について学ぶという時間はなかなか取れずに手が回っておりませんでした。定年を迎え自由になった今、これまでに学んでこられなかったものや、やり残したことに思いっきり取り組み、続けていくために渋谷ハチコウ大学に通っています。単に知識を学ぶだけでなく、同じ講座を受講する人たちとのつながりや、自宅に眠っていた布地を文化服装学院に引き取ってもらい、学生への資料等に活用していただくといった大学側とのつながりも生まれました。様々なつながりで新しい刺激を受けることで区民全員が元気になり、活性化するきっかけとなるような事業であると感じています。」

「渋谷区内の複数の大学の講座を受講することができる、また、自分の興味のある講座が用意されている、ということで学生登録してみました。55歳で入学したので、渋谷ハチコウ大学の学生の中では最も若い世代の一人かと思います。これから定年を迎えるので、「定年後は何をしようか」と考えている時期です。もともと関西地方の出身なので、区内に知り合いがそれほど多くはないのですが、こうした事業に参加することで人とのつながりが広がっていきますし、これからも様々な講座を受講して、この広がりをもっともっと持ちたいと思います。」

　これを受け、区長からは以下のコメントがありました。

「皆様が積極的に事業を活用してくださっていて大変ありがたいです。この事業を通じて、区内の既存コミュニティや活動団体へ参加しづらいと感じている方や、もともと渋谷区にたくさんいらっしゃるであろう知的好奇心の高い方々へのサポートができればと思います。何よりうれしいのは、学生の方同士で横のつながりが少しずつ生まれているところです。渋谷ハチコウ大学は「卒業」のない大学ですから、好奇心が続く限りは在学していただいて、和気あいあいと学生生活をエンジョイしていただければと思います。
　仰る通りで、皆様がアクティブだと、街も元気になります。渋谷区は２３区の中では比較的高齢者の人口比率が低いほうではありますが、これからも少子高齢社会は進んでいきます。好奇心が豊かで新しく来た人・モノに寛容である区民のマインドが、多様な価値観を持つ人々の循環・つながり・広がりを生み、街の活性化・新陳代謝にいい影響を与えると思います。
　３月末までの学生登録者数は663人、その後の再登録と新規の登録で現在の学生数は400人台です。新型コロナウイルス感染症の影響で対面実施の講座が減っていますので、区としてはワクチン接種率の向上と併せて、こうしたポジティブな面での事業拡大にも尽力したいと思います。学生同士がつながりを持つ機会をもっと増やすとともに、学生数もさらに増やしていきたいと考えていますので、引き続きよろしくお願いいたします。」

　なお、今回の単位取得優秀者３名のロングインタビューを、しぶや区ニュース９月１日号に掲載予定です。渋谷区公式サイトからも閲覧が可能ですので、ぜひご覧ください。